起亜自動車・レイ KIA Ray

隣国・韓国にも、日本の軽自動車規格とよく似た制度がある。

”ギュンチャ(경차)”と呼ばれる規格は、「排気量1,000cc未満、長さ3,600mm、幅1,600mm、高さ2,000mm以下」を満たすものであり、馬力制限はない。新車販売台数の大部分を軽自動車が占める日本とは対照的に、韓国でのギュンチャの普及率は低く、また、それに分類される車種も3種と非常に少ない。

そんな中でも日本の軽自動車とよく似たコンセプト・機能・形状を備えた起亜自動車のレイについて書く。

片側スライドドアを備えたトールタイプのシルエットは日本のトールワゴンとよく似ている。韓国内の軽自動車規格ではあるが、大きさや機能からは日本のスズキ・ソリオやダイハツ・トールといった小型車に非常に近い。

実際、スズキ・ソリオと比較してみると以下のようになる。

ソリオより一回り小さいながらもソリオよりホイールベースが長く、走行安定性の高さを伺わせている。

一方で、ソリオより小さいのにソリオよりも100kg近く重い。

これは起亜自動車の技術力云々というよりも、スズキの軽量化技術の異常さを感じさせる。

内装は至ってシンプル。必要十分と言える。逆を言えば物足りない、普通の”車”に見えてしまう。

しかし実用性は日本の軽自動車に劣らない。

センターコンソール下や、サンバイザーの上、ジートの下と、なんと床下収納まである。

これだけあれば車内に置いておきたいもの、日常持ち運ぶもの全てを収納できる。


走行性能は価格と車体シルエットから推して測るべきだが、安全に関わる機能は並以上に装備されている。

小型車といえど、車線維持支援や自動ブレーキが外せないのは日本も韓国も変わらないのかもしれない。


これだけの機能を備えてもオプション込で日本円で160万円程で買えてしまう。小型車購入促進のためのキャンペーンかもしれないが、現時点では日本の小型車よりもリーズナブルではないだろうか。

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