アルテガ・スカーロ(2015)

最近、かつての高級車やスポーツカーを、EVにして復活させようという試みが多く聞かれれる。
アストン・マーティンDB6マーク2ボランテや、ジャガーE-TYPE ZEROなど、美しい車がよく選ばれている。
もちろん、市販化に至るのはごく一部であり、数々の法的・経済的関門を通過したごく一部のプロジェクトのみが実現される。

そしてこれは車単位に限らず、企業・ブランド単位での”復活”も少なくない。


アルテガは2006年に設立され、2007年にミッドシップのスポーツカーを初めて販売したものの、2010年に破産してしまったメーカーだ。しかし2012年には別企業傘下に入り、電気自動車に特化したメーカーとして復活した。


復活後にクーペ2種、マイクロカー1種を発表しており、スカーロはその最初の車であり、復活前のアルテガGTの直接の後継車種とされている。

時速100kmまでの加速にかかる時間は3.6秒で、航続距離は400kmを少し超える。急速充電で1時間以内にバッテリーを完全充電することができるらしい。


ガソリンエンジンの代わりに積まれている2機のモーターは合計600kWの出力を持ち、トルクは780Nmを誇る!(公式発表であり誤記ではない)

機構に対する安全マージンを取るためか、最高速度は250km/hに制限されている。

内装は極端にアイテムが省略され、高級車にありがちな時計、ボタンと液晶、そしてステアリングホイールと足元のペダルしか無い。

どことなく、古い図鑑に載っている未来の自動車を彷彿させるデザインだと感じた。
ファブリックと金属パーツの使い方も良く、2020年の今風に再アレンジすれば相当に落ち着きと先進性を携える風貌になると思う。


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